小児歯科

子どもの歯

乳歯は永久歯に比べて、小さくやわらかいので、むし歯になりやすく、進行も早い特徴があります。
乳歯はいずれ生えかわる歯だから虫歯になってもいいと思っていませんか?
とんでもありません!乳歯の虫歯は永久歯に悪影響を与えます。

  • 永久歯の質や形を悪くする
  • 永久歯の歯並びが悪くなる
  • 発音の障害
  • 悪い癖が出やすくなる
  • 体全体やアゴの発育

などの悪影響を招くことがあります。 治療は、初期のむし歯ほど簡単にすむので、放置せず、早めに受診しましょう。

「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」4学会(日本小児歯科学会・日本口腔衛生学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)合同の提言が発表されました。(2023年1月)

4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023年1月)
(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)

スクロールできます
年齢使用量(写真は約2cmの歯ブラシ)フッ化物濃度使用方法
歯が生えてから2歳米粒程度
(1~2mm程度)
1000ppmF
(日本の製品を踏まえ900~1000ppmF)
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。
・1000 ppmFの歯磨剤をごく少量使用する。歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。
・歯磨剤は子どもの手が届かない所に保管する。
・歯みがきについて専門家のアドバイスを受ける。
3歳~5歳グリーンピース程度
(5mm程度)
1000ppmF
(日本の製品を踏まえ900~1000ppmF)
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。
・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。
・子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者が歯磨剤を出す。
6歳~成人・高齢者歯ブラシ全体
(1.5cm〜2cm程度)
1500ppmF
(日本の製品を踏まえ1400~1500ppmF)
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。
・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。
・チタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する。


口腔筋機能療法(MFT)

歯並びや咬み合わせの形成には、遺伝だけでなく幼少期の生活習慣や癖なども大きな影響を及ぼしています。

舌突出癖(舌を上下の歯の間から出す癖)や指しゃぶりが開咬(奥歯は嚙み合っているのに前歯が嚙み合わず上下の歯の間に隙間が開いている状態)や上顎前突を招くほか、アレルギー性鼻炎などによる口呼吸の習慣が、お口周りの筋肉の弛緩につながり、嚙み合わせが悪くなることもあります。
口腔筋機能療法(MFT)は、こうした後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法です。
咀嚼時、嚥下時、発音時、安静時の下や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口腔機能の改善効果が期待できます。

当歯科医院では、MFTに積極的に取り組んでいます。